大判カメラと氏邦桜 (2022年3月27日)
こんにちは。213です。
今回は埼玉県寄居町のエドヒガンザクラ、「氏邦桜」を撮影きてきました。
そして機材の方が大判カメラです! ついにここまで来ました。はじめての大判カメラ、果たしてちゃんと撮影できたのでしょうか?
こちらがはじめての一枚! 最初から無事に写ってくれました。
はじめての感想ですが、個人的には思っていたより簡単でした。というのも私には暗室での引き伸ばし経験があり、そのプロセスが近いためなんとなくでも撮影できました。感光などのやったらいけないこととかはわかっていたので経験が活きいました。
冠布なしかつしょぼいルーペで撮影したので画角とピントは難しいのですが、こちらもなんとなくでなんとかなりました。道具があればもっと容易に撮影できそうです。
こちらはX100Fの写真です。春っぽい現像にしました。
ここで大判カメラの「アオリ」について。X100Fは換算で約35mmのレンズを搭載しています。一方フィルムは135mmのレンズで、換算で0.28倍して37.8mmに当たります。しかし画角の余裕感はフィルムの方がありませんか? これはアオリの一種である「ライズ」を利用しているからです。
詳しい解説は割愛しますが、アオリを用いることでゆがみや画角の調整を行うことができます。これが大判カメラ!楽しい!
氏邦桜とカタクリの花です。土塁に植えられたカタクリも咲いていて、ひとつの写真に収めて撮影している人が多かったので私もやってみました。
フィルムホルダーへの装填は暗袋で行います。こちらは少し難しいなと感じました。フィルムが間違って遮光板の方へ入ってしまう時もあったので苦労しました。おかげで一枚だけ露光位置がズレていました笑笑
使用したカメラはウイスタです。日本製で藤のバッジが特徴です。このカメラを触るまでは聞いたことがないメーカーでしたが、大判業界では割とポピュラーだそうです。外観はリンホフ・テヒニカシリーズに似ていて使いやすいです。
レンズはシュナイダー・クロイツナッハのジンマーSです。シュナイダー製では一番ベーシックなレンズ名です。オルソメタータイプの構成で、明るさは不要だが歪まず高性能という要件を満たすのに適しているそうです。f/5.6のレンズですが、撮影時はf/32まで絞っているので明るさは不要ですね笑
こちらは多分コブシの花です。あんまり詳しくないので参考程度で… こちらも一本だけ目立つように植えられていたので撮影しました。
デジタルデータ化はZ 6と24‐70mm f/4による接写で行いました。60mmマイクロも持っていますが色収差が激しいレンズなのでこちらを使いました。rawでフィルムを撮影して、Lightroomで大まかなトリミングと色調整を行い、Photoshopで歪み調整を行いました。Photoshopでの色調整は苦手です笑
色は原版に近づけています。完璧な再現にはなりませんがそこそこ頑張ったと思っています。しかし、画像の高精細さには負けてします。原版の圧倒的な描写はデジタルデータでは伝わりません。こればかりは原版を持っているのみが楽しめる点ですね。
今回はここまでです。
カメラとフィルムのことばかり書いてきたので最後に「氏邦桜」について簡単に。
埼玉県寄居町の鉢形城跡に存在している、エドヒガンの一本桜のことを「氏邦桜」と呼んでいるようです。ソメイヨシノよりは早咲きで今回は4月1日あたりが満開だったはずです。アクセスはよく、車の場合は駐車場がありますし、電車の場合でも寄居駅や鉢形駅か徒歩20分くらいで行けます。東京からは池袋で東武東上線を利用しましょう。
この氏邦桜、これでも満開ではないそうです。まだまだ余力があったようで懐の深さというか長寿の余裕というか素晴らしい桜だなと改めて感じました。天気が良ければ長い期間楽しめる桜だと思います。
いやー大判カメラ楽しいですね。ほどほどに向き合っていこうと思います。それでは!