機材紹介 FUJIFILM instax mini EVO
こんにちは。213です。
今回は新型チェキ、「FUJIFILM instax mini EVO」です。ちょっとだけですがお借りするタイミングがあったのでスナップで使ってみました。
⒈ カメラ概要
個人的に大事そうな概要を簡単にまとめます。
発売日 :2021年12月3日
センサー :1/5型CMOS原色フィルター
レンズ :28mm f/2.0 (35mm換算)
エフェクト :レンズ10種 フィルム10種 かけ合わせで100種
露光画素数 :1600×600ドット(スマホからは800×600 ドット)
露光解像度 :635×318 dpi(スマホからは318dpi)
液晶モニター:3.0型モニター
入力端子 :マイクロUSB Micro-B(充電用)
要点はこんなところですかね。
まずは発売日。つい最近です。自分が紹介する機材は古いものばっかりなんですけど、今回は鮮度高めです笑
撮影能力については控えめな印象です。最新スマホの方が性能は圧倒的です。特筆すべき点はやはりエフェクトの多さですね。10×10の100種類といわれると全部使いこなすのは難しいくらい多いです。好みの組み合わせを探すのが楽しみです。
プリントについては、満足度が高いと思います。露光画素数が今までで最高になったみたいで高画質化が進んでいるようです。そもそも銀塩で300dpiあれば普通にきれいですよ。大きく伸ばすものではないのでこれで十分満足できると思ます。ミラーレスで撮影したデータをスマホ経由でプリントしたりもしましたが、チェキで撮れないクオリティのプリントも出すこともできるのは面白かったです。あらためてプリントいいなと感じました。
インターフェースも少し触れます。大型のモニターが搭載されています。視野角がきつかったりはしますが、モニターが大きいのはうれしいですね。ダイヤルの感触はいい感じですが、レスポンスはもっさりしています。
2. 外観
ポップで先進的なデザインが多いチェキシリーズですが、今回はクラシックな雰囲気感じさせるデザインです。いままでこういった方向性のものがなくてなかなか手を出しにくかった人でも、このデザインなら刺さる人がいるみたいです。実際、自分もその一人です。
操作系はチェキらしいシャッターボタン配置はありつつ、レンズと背面に存在しているエフェクトダイヤルやフィルム巻き上げノブを模したプリントノブが新しく配置されています。往年のフィルムカメラを感じさせるデザインも含まれていて、カメラを知っている人は面白いと感じる部分だと思います。
モノクロで撮ってしまった…
最近の富士フイルムのカメラデザインには元ネタがあると思っている私です。「X-T系」シリーズは「CONTAX ST/RX」、X100系は「Leica M/CONTAX G」かなと思っているわけです。今回のmini EVOの第一印象は同社製品の「FUJIFILM NATURA CLASSICA」かなと思いました。似てる部分はフォルムとか革のシボ加工の形状ですね。シャッターボタンとか刻印系は全く別物ですが。
3. 作例
覚えている範囲でエフェクトも載せます。好みもあって、すべてのパターンで撮影していないのはあらかじめご了承ください。
どちらも、f//2.0、1/25、ISO-160の設定です。エフェクトを変えるだけでもこれだけ違いが出ます。ノーマルだと味気ないところもありますが、少しエフェクトを変えるだけでかっこいい印象を与えます。
劣化したフィルムのようなエフェクトです。
「覚えている範囲でエフェクトを載せます」と書きましたが、実はなんとなくエフェクトを調べられます。なんと、SDカードには画像データと共にcsvが記録されていました。そのcsvを調べればエフェクトナンバーがわかるので、あとは製品ホームページと付け合わせていくと、どのエフェクトが使われているかわかるというわけです。ちょっとめんどくさい笑笑
なおカメラの再生画面ではちゃんとエフェクトが表示されています。パソコンにデータを落としてからエフェクトを調べたくなったら上記の方法で調べられそうです。
モノクロなのに色ずれという矛盾をはらんだ組み合わせ。RGBっぽいところもあればCMYっぽいところもあって面白いですね。
昔っぽい描写。コントラストはしっかりしてますけどね笑
昔っぽい描写その2。「レトロ」のカラーバランスはいい感じに思えます。
逆光は苦手のようですが、むしろ確信犯的なんじゃないかと思いました。かっこいい描写を見せてくれました。
今回撮影していた中で一番いいと思ったエフェクトの組み合わせです。スナップでのかっこよさが際立ちますね。
光学的にはボケません。エフェクトでぼかしたり周辺光量落ちを演出するのがいいと思います。
退色したフィルムのような色です。画面上部は電球の集合ですが、撮影中はフリッカーがはっきりわかるくらいでていました。
こちらも退色系です。イエロー・レッド・ブルーならぶっちぎりでブルーが好みです。
エフェクトをビネット × ブルーに戻しました。これが一番しっくりきます。
みんな大好きヨドバシ本店。色合いとかネオンがサイバーパンクな雰囲気を見せてくれます。
作例は気に入った「ビネット × ブルー」ばかりになってしまいました。もっとたくさんあるのですが偏ってしまいました。正直なところ癖の強いエフェクトもあって使わなかったというのもありますが、もっと写真のバリエーション増やせばよかったですね…
今回は以上です。
作例は載せてませんが、人物撮影もしました。写真そのものの出来というよりは撮影プロセスが面白かったです。28mmの画角なので接近しないとバストアップになりません。そのおかげで撮影者と撮られる人の距離が近くなり自然とコミュニケーションを図れます。モニター視野角が悪いせいか、画像確認時も撮影者と撮られた人の距離が近くなりました。カメラの特徴やデメリットが逆にコミュニケーションを加速させる要因になっていて面白かったです。
ハイブリットチェキはその場でプリントしなくていいというのもよかったです。外出先でチェキは取り扱いに困りますが、あとでまとめてプリントができるのは強みですね。もちろんその場でプリントもできるのでいつも通りの流れも健在です。
今までのカメラは撮影してそれで満足していたことが多かったですが、写真は見せてなんぼというのがよくわかりました。非常に楽しい体験でした。
それでは~