機材紹介 CONTAX Carl Zeiss Sonnar T* 85mm F2.8 MMG (後編)
こんにちは。213です。
前回に引き続き、ゾナーの紹介。
前編はこちら。
今回は夜の新宿スナップです。前回の記事で書けなかった余談がたくさんあります。ぜひそちらも読んでみてください
小田急の歩道橋から大ガード方面を撮影。まだ暗くなりかけの時間。
有名な大ガードの構図。普段より過剰に編集を加えてみました。きれいにまとまってくれたのではないでしょうか。本当はもう少し絞りたかったのですが、シャッタースピードを稼ぐために開放気味で撮影。
そういえば、「大ガード」は「おおガード」と読むんですね。ずっと「だいガード」だと思ってました。
先ほどの写真の場所から振り返るとこんな感じ。
工事中のカラーコーンがいいアクセントになっています。奥に空が入って奥行きが出たのもプラスです(狙って入れてます)。
このレンズは夜間でも問題なく使えますね。絞り羽の枚数に不満がなければ問題なく使えます。
ここで前回の記事で書けなかったことを一つ。C/Yのコンタックスは前期型のAE型と後期型のMM型があるそうです。レンズ名の最後についている「MMG」みたいなものです。AE型とMM型の違いの一つに絞り羽の形状があるようです。MM型は比較的美しい形をしているらしく、扱いやすくなっているそうな。
さらに余談。レンズ名最後の「G」はGermanyを表しています。「J」だとJapan。MMGは後期型のドイツ製というわけですね。
またまた先ほどと同じ場所。隅々まで見ると面白い一枚だなと感じました。
この写真はレンズというよりカメラの方が難しい。あみあみがマゼンタ系に振れる一方で照明の緑でバランスをとるのが難しい。
新宿→初台方面へ移動中です。アンダーに出てしまったので高速道路が少しわかりにくいですね。もう少し明るいレンズだとよかったのですが、欲張りすぎですかね。
またまた操作について余談を。
ニコンとコンタックスでは操作方法がすべて逆です。絞りもピントも逆回転です。あれ?これどこかで聞いたことあるな? そうです。キヤノンとコンタックスは同じ方向に絞り環とピントリングを回します。
さらに余談だと、キヤノンEFボディととC/Yレンズの組み合わせはマウントアダプターが薄いこともあり、見栄え的に相性がよさそうに見えます。あんなの見ちゃうとEFマウントはうらやましい。もちろんボディ側のミラーが当たるなどの可能性もあるので、実施する際は自己責任でお願いします…
もう少し背景の車を流したかったですが手持ちだとこんなところでしょうか。
最後の余談を。このレンズをボディ(マウントアダプター)から外すときに、レンズをひねる際の持ち手をどこにするかで悩みますね。
Aiニッコールとかだと絞り環とピントリングの間に銀環がまかれているため、そこを持てばレンズを簡単にひねることができます。コンタックスは絞り環とピントリングの間には何もなく、レンズの持ち手が存在していません。持ち手がないからこそカッコよく見えるんですけどね笑
コンタックスレンズをひねる際は、絞り環をどちらかにひねりきってからレンズ全体をひねるか、レンズ先端の鏡筒を持ち手にする必要があります。少しめんどくさいというか気を遣いますね。
なんか細かくてすみません。
初台駅へ来たのはこれではじめてです。新国立劇場が初台にあるんだと勉強になりました。劇場だけあって建物の雰囲気は好きなのですが、周りが高速道路というのは意外でした。劇場の前は広がった大通りのイメージがあるのでちょっと残念。
昔の劇場風広場をモノクロにしてみました。石段の質感がしっかりと表現されています。
今回はここまでです。
夜間撮影でも問題なく撮影できました。MM型だったこともあり、絞りの形状がよかったのもラッキーでした。AE型の写りというのも気にはなりますけどね。
少しZ6の話も。ピーキング機能によりMF時でもピント位置を確認しながら撮影できるわけですが、ピーキングの設定によってはジャスピンにならないのです。設定が標準だと広い範囲をピントが合ったと認識します。そのこともあって前回の記事では前ピンを連発したというわけです。現在では設定を変更し、ピントの表示設定を狭くしました。ピント的中率の向上を期待したいですね。
2回にわたってコンタックスのレンズを紹介しましたがどうでしょうか。私は面白みは少なめですが、その分よく写る名玉だと思います。ほかのコンタックスと比べて地味な存在ですが「CONTAX Carl Zeiss Sonnar T* 85mm F2.8 MMG」、試してみるのもいいかもしれません。
それでは。